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【未来建築研究会】令和5年度 企画開催報告 建築研究見学サロン会 六華苑 (三重県 桑名市)

令和5年7月29日 開催

幸せな建築

7月下旬 セミがたくさん鳴く カンカン照りのなか 六華苑にて、建築研究見学サロン会が催されました。
当日の最高気温は35度。

感染症予防を口実に、実に4年ぶりの対面企画である。*1
コロナ禍、セミが土中に潜るように、自宅で巣篭もりし、リモートツールを用いて会 のコミュニケーション・企画を継続してきた。対面の実作見学では、リモートでは得 難いリアルな建築空間体験と円滑なコミュニケーションを 久々に実感できたのだ。

ガイドさんを交えて歴史などを聞きつつ、歩きまわりながら、空間全体を眺めたり、 そこに流れる空気の流れ、ソファーやテーブル・暖炉・シャンデリア、茶釜炉縁など の室礼(しつらえ)、建具やモールのディテール、使い勝手についてなど、それぞれの 見知でエキサイティングな意見交換ができた。なによりも、マスクなしで声が聞こえ やすい、材料を手で触れて感触を確かめれる という、以前は制限されていたこと が、自然に行える事に幸せを感じたのだ。*2

過去の先人・偉人が当時 想像した建築が、現在という未来に幸せに生き続けている ことを学び、建築の系譜、様式、日本人に根づく美意識など、現代人が未来の建築を 考える上で大切な事だなと感じた次第です。*3

敷地内のレストランROCCAにて、 懇親会では六華苑を眺めながらのランチ、同窓生と 活発な意見交換ができたことも、この数年制限されていた幸せな時間でした。

対面で現地現物を見ての活動が出来た事にWithコロナを受け入れ一歩進んだカタチな んだと実感した次第です。

補足

*1 前回対面での企画は、2019年11月 滝春キャンパスにて

*2 六華苑(旧諸戸清六邸)には 「日本建築界の母」「近代建築の父」と呼ばれる ジョサ イア・コンドル設計の洋館があり、 棟梁 伊藤末次郎の和館、池泉回遊式の庭園、茶 室、蔵などで構成された邸宅郡である。桑名市所有の18,000 ㎡ の敷地面積に、国の 重要文化財や県の有形文化財などに指定されており、地方に唯一現存するコンドル住 宅作品としても有名である。1913年竣工。

110年前に邸宅として建築され、今では観光地として年間5万人が訪れ、映画の舞台や 結婚式の前撮り、所謂SNS映えスポットしても利用されている。

*3 過去コメント「未来から逆算して今の建築(設計)を考える」77生 柴田達志 87生 平木優吉


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