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香川県五色台山麓の石探しの旅

8月23日(土)四国支部同窓会総会の行きがけに、3年前に訪れたサヌカイト産地を再訪した。前回は四国支部の藤岡さんに案内していただいた。また、ご迷惑をおかけしてはならないので地形の記憶を頼りに、googleの航空写真で現地を確認し、また、静岡支部長の花本さんと連絡を取り、ご家族と一緒に再訪した。

五色台山麓の広場に駐車し徒歩数分で、白い岩壁に達する。ここは、前回、案内板にガーネットが取れるとあったが、いくら探しても発見できなくて悔しい思いをした場所である。岩壁から風化ではがれた土砂に含まれるものと想定してきたので、早速砂をすくって観察してみた。たしかに微細な赤い色の粒が見える。この砂を持ち帰り、ガーネットを選別した(写真参照)。最大でも0.5mmあるかないかの微結晶であり、ちょっとガッカリである。

白い崖

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白い崖のガーネット(最大0.5mm)

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讃岐石(サヌカイト)
白い崖から少し登ると、讃岐石が観察できる沢に到達する。今回は溜池になっていて、観察できる場所は限られていた。数点拾うことができた。この石は、鉄が手に入りにくい古代においては、石器の材料として貴重な物で、この地方の石が日本各地の石器の中に認められるそうで、当時の有名産物で交易の対象であったと思われる。

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石拾いはこれにて終了し、高松へ急ぐ。花本さんには、お子さんの夏休みの宿題や工作に最適と誘って同行頂きましたが、お子さんにはちょっと難しかったかな?(66E 名倉満雄)


(参考)白い崖(ギョウカイカクレキ岩)」案内板の説明書き

この白い崖を作っている岩石はギョウカイカクレキ岩とよばれる昔の火山活動の産物です。今から約1,000万年前、瀬戸内地域は、激しい火山活動にみまわれました。その時の溶岩のかけらと火山灰が積もってできた岩石です。これは五色台の下の方ならどこでもみられます。
ここでは、ちょうど何枚かの層(地層)になっていて、水平に積ったはずのものが大きく南に傾いています。また、この層に入ってきたカクレキ岩状の溶岩脈(貫入砕屑岩脈)もみえます、これらは、いずれも、当時の火山活動の激しさを物語る大切な証拠です。
めずらしいことにこのギョウカイカクレキ岩の中には、小さいけれども、すきとおるように美しい宝石、ガーネットが含まれています。(昭和59年3月 香川県)

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