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大同大学 同窓会

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(9)続き 屈斜路湖 丸山荘

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今日は私が一年半前から、連絡を取らせていただき、やっと宿泊出来ることになった丸山荘に伺う日ですが、下界は曇り、峠は悪天侯の模様。丸山荘は屈斜路湖の東南、コタンの温泉より南1キロのところ。釧路川のほとり、丸山の裾に立つ瀟洒な宿で、ご夫婦二人でやっておられる。これが私の知る丸山荘のすべてで、当初マスターは道庁のOBかと思ったほどだ。訳は、18ヶ月前に予約のハガキを出したところ、道北の資料を山ほど送っていただいた。それで観光課に勤めていた人かと思ってしまったのだ。

丸山荘は天然温泉、部屋数は4室だが、1日1組だけの客しか泊めない。困った。今回の我々の旅は、2組5名だ。あたって砕けるしかない。電話をかけたが不在。後になって聞いたところによると、ご夫婦でよく旅行に出られ留守されるそうです。加えて、こちらが大人数なのも、大問題だったそうです。

ある日の私の電話が、旅さきの携帯につながり、ご主人の了解を得ました。どうしてもこの宿を利用したかったので、嬉しくて少し興奮してしまった。幸運でした。

サロマ湖の、秋には紅葉して美しいであろうアッケシ草の群生地を下見し、能取湖、能取岬、網走、刑務所を見学。小雨に降られ、私の腰痛も最悪の状態で監獄見学をおえた。

女満別の東に丘の連なった朝日(メルヘンの丘)というところがある。丘と丘を結ぶまっすぐな農道と畑の幻想的な風景が絵にも写真にもなる。ぬれた道と露を含んだ黒い土がファインダーの中に怪しく現れる。薄い雲を通した光が遠景の霧をくゆらせ、足元の黒い舗装道がその光をこまかくプツプツと乱反射させ、それが風景を演出してくれる。あと数時間もすれば、陽がでてきそうな、雲が切れてあたりが明るくなりそうな、そんな今が我々とめぐり合った。(今日は本当についている。)

県道102号線に入り、藻琴山(もことやま)のシバザクラ公園に着くころには、薄日がさしてきた。途中、ダチョウ牧場の看板をみたので、シバザクラ公園でダチョウラーメンを食べたが、これがくさくて大失敗。普通のラーメンを薦めます。

以前、美幌峠を下ったので、今回は藻琴山・展望台からの屈斜路湖をとおもい、峠を目指したが登るにつれて霧・・・嵐となり横殴りの雨が車を揺らした。

どうしても、ソフトクリームが食べたいとの、母のリクエストで、展望台の売店で買って食べたが、短時間でそこを発ち、屈斜路湖目指し峠を下った。

川湯につく頃には、雨もやみ、霧も消えたが、硫黄山は雲の中で何も見えない。湖畔道路を南下し和琴・屈斜路プリンスホテルにより、津別峠の上り口に立つ白樺林の美しいペンションの下見に寄った。丸山荘の予約に失敗したら、ここをと考えていた宿です。

丸山荘は、国道243号沿いに立て看板があり迷うことはない。こんもりした土手を直角に登ると、釧路川へゆるいカーブを描き広い芝原がつづく。建物は、あかるい青で山の裾野に近く二階建て。オープンベランダが建物にスカートをはかせたみたいで、ティータイムに椅子を持ち出し、おいしい空気と木の香と陽光を満喫できそうだ。うれしい気持ちで、ご夫婦とあいさつを交わしたが、モダンな感じのお二人でとても暖かい感じだ。

夕食前の2時間に丸山荘のことを詳しく聞けたし、道内のこともいろいろアドバイスをうけた。面白くて、興味深い話ばかりだが、そのことはこの折々に挿入したい。

いま、私は丸山荘の夕食のことを、書こうとして筆が止まってしまった。別の想いが湧き上がってきたのだ。父と母が喜んでくれたこの丸山荘。ここにお世話になれた嬉しさと、感謝。ただただ言葉が詰まって“ありがとう。”この言葉しか出てこない。

最初の皿には、7~800グラムの大型毛蟹。父が好物。勿論、皆も好きでカニと格闘。料理は奥様の創作料理で、驚きの連続。私にはこれ以上の表現ができない。

鹿を見たければ、津別峠。知床へ行くならカムイワッカ湯の滝。標茶の多和平を紹介され、新たに計画に入れることにした。

第6日目 6月11日(月) 霧 曇り

霧の早朝、広い芝庭を散策し、発ちがたい気持ちを鎮め朝食の席に着いた。今日も明日も宿泊予定者がないので、連泊し、ここから道東観光をと進めてくれた。多少のお世辞を含んでいたとしても、旅する去りがたい我々にはジーンと来るものがあった。再び遭える日がいつ来るのか知れぬのだから。

津別峠を目指し、新しく舗装された狭い道を登っていった。皆、目を凝らしエゾ鹿の姿を捜した。林の中の折れた黒い倒木が、ヒグマを想像させブレーキを踏む。高い落葉樹の途切れた笹薮に熊ではなく、鹿をみつけた。峠の城壁のような展望台に登り、あたり一面の原生林の息吹を感じ山を下った。

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