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(8)観光地が少しすいている時期をねらい

人生。これはわれわれに、真に平等に与えられた有限な時間です。この私たちの地球上、生かされている我々に、唯一、平等に、神より(もし神がいるならば)与えられているものです。わたしのことで言えば、人間として、自我を自覚したのは、16歳の夏で、以来、39年目になりますが、残された時間を考えると、この日本に、意識もせず往かず残された場所(地域)の多さを知り、もう、それだけで、多くの悔いを残してしまう自分が見え、得体の知れぬ怪物に押しつぶされてしまうようです。特定の宗教に染まっていないと思っている私ですが、新年を向かえ、死生一途去来空のことを考えてみて、あえて宗教に固執すれば、自分の内に自分の宗教、自分教とでも申しましょうか、そんな思いを抱きながら、自分のことと、旅の事を「空に浮かぶ雲の如し」と、虚勢を前面に押し出し生きていけたらと思う今日この頃です。

 さて、平成5年に計画を立案し、平成13年に実行した旅のおはなし。
平成12年に細かい計画を立てるために、新しい道路地図を手に入れ、訪ねたい場所を地図上に記し、それを線で結ぶ作業からはじめた。ここからが、私にとっては旅で、あれこれ思い迷いながらの、立案が楽しい。旅先は、北海道。わが父が若いころ過ごした所。

北海道には212市町村があり、その数34市、154町、24村で今回の旅では、どれだけ訪れることができるだろうか、知っているはずの北海道の事をあらためて調べてみて、奥の深さを知る。(212市町村は地図でかぞえる。)

まず、6つの国立公園、5つの国定公園、12の道立自然公園で、すべての面積約86万ヘクタ-ル。北海道全体の約10パ-セントを占める。これはすごい。

つぎに、タンチョウ、マリモ、アポイ岳高山植物、昭和新山、野幌原始林、大雪山が特別天然記念物。クマゲラ、エゾシマフクロウ、釧路湿原、北海道犬、ほか3地区が天然記念物に指定。

人口はおよそ568万人だが、人口密度は68人/km2。道外からの観光客は年間4,514万人。人口の約8倍の観光客が訪れる大観光地です。

第一日目  6月6日(水) 天気 晴れ
家を朝5時30分発。旅の初日の緊張感がたまらなく好きである。前日は準備のため、遅くまで眠れず、体調は万全ではないのに、いま爽快にハンドルを握っている。旅の初日の行程は、早出し、めいっぱい距離を稼ぐ作戦をいつも取る。

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高速道路のクル-ジングを楽しみながら、一時間走り、トイレ休憩をおえると、少しずつ旅のリズムをおもいだす。やがて松本IC(インタ-)を過ぎると、空腹感を覚え、そば処上條のそばが食べたくなるが、今回は妙高サ-ビスエリアでの昼食を予定している。
(そば処上條 ℡0263-82-4411穂高町字穂高5256-1碌山美術館の近く。写真ギャラリ-あり。アップルパイこれがうまい。ポストカ-ドや小物もあり。)

野尻湖をすぎると、左手に残雪が眩しい妙高山が眼に飛び込む。わあーっと声にだし、気分高揚させ、自分の眠気を払い、同乗者の眠りをさまたげる。この時期の残雪風景が、初めてなので、ちょっと得した気分だ。昼食後、いちばん辛い時間がはじまる。訳は眠気と単調な風景。

新潟の南、弥彦神社に参拝し、岩室から日本海を左に見て海岸線を時速50キロメ-タ-で、新潟市内をめざし走った。長時間の長距離移動(555km走行)で疲れたが、明日はフェリ-なので事前にフェリ-乗り場を下見して、新潟駅前を散策し、夕食に郷土料理の店で足をのばした。

第二日目 6月7日(木) 天気 晴れ 走行距離 4km

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朝、信濃川の万代橋そばのホテルの朝食バイキングがことのほか美味しく、フェリ-の食堂の料理に余計な期待を持ってしまったが、実際は期待はずれだった。
(新日本海フェリ-車5mまで 新潟-小樽 17,950円 旅客二等 5,250円)
7日、8日の日本海はべたなぎでまったく揺れず、太平洋フェリ-に比べてしまい、すこし気抜けしたが、揺れなくて良く眠れた。

第三日目 6月8日(金) 天気 晴れ 走行距離 41km

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新潟からのフェリ-は18時間で小樽港へ着岸した。私は今、心地よい興奮と早朝なのに覚醒した脳が、確かに新潟とは違う午前4時35分の空気を感じた。それはすこし冷たく、澄んでいて頬をさす。
期待とわくわくした気持ちのまま国道5号、231号線を31年前(むかし訪れた)は小型の船でしかいけなかった雄冬岬をめざし北上した。 雄冬岬の見るべきところは、滝と名水「冷清水」とトド島ですが、我々は小休止しただけで留萌へむかった。
この年の、正月のある番組のなかではたいへん面白い話しがあった。留萌かその近くの出身の歌手が、クイズに答えて日本三景は、松島・宮島・黄金岬と自身ありげに、断言した。この時から、留萌を訪れたら黄金岬の空気を吸いにいこうと心に決めた。(日本三景の三つ目は天の橋立。)

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黄金岬には、まだ誰もいない朝8時についた。遠く南に暑寒別岳が広く裾野を日本海に広げ、峰に多くの残雪が陽光をよく跳ね返していた。西に開けた海岸線に立ち、私は心地よい潮風に吹かれ、日本海に沈む赤橙色の大きな夕日を想像してみた。
留萌駅に戻り、店(食事)を探したがまだ早朝。名物駅そばのにしんそばが、道内最初の朝食となった。留萌駅の印象は、構内に張られた真っ黒なSLのポスタ-が眼を引き、駅そのものは瀟洒で静かだ。

つづく

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