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(6)もう1つの五陵郭

函館の五陵郭は日本唯一の西洋城閣だと言われているが、私は数年前に、日本にももう1つの五陵郭があることを知った。

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龍岡城(五稜郭)跡 石碑:史跡龍岡城址

あれから何ヶ月たったのだろうか。春の雨に濡れ、長野県佐久市の南隣り臼田町の龍岡城を訪れた。ここ臼田町は岡崎市、豊田市の松平氏と深い関係のある土地です。徳川家康の先祖4代前の松平親忠の二男乗元が大給(だいきゅう)松平氏を興し、その五代目が奥殿藩主となった。その奥殿氏が、大阪の陣の戦功によって信州佐久に1万2千石の領地を与えられた。

その奥殿藩の佐久のお城が龍岡城で、その城が何と西洋式五陵郭なのです。規模は函館には及ばないものの、立派な星形五陵郭です。本丸と西北の石垣の一部が、中学校の運動場と校舎に利用され、郭をとり囲む桜の樹が五陵郭の堀の水に映えて、美しいであろうことを想像させてくれる。堀の外に新しい茶店風の建物が作られ、地元の人の親切な御接待を受け、旅の出会いの楽しさを味わった。静かな農村に囲まれ、落ち付いた味わいのこの五陵郭も興味深い名所と言えよう。

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